前回は一眼カメラを購入するにあたって、一眼で動画を撮るメリットとデメリットをおさらいしました。前回の記事はこちら↓
今回は実際に一眼動画をやるにあたって各機種の比較などを書いていきます。
一眼動画を始めるためにカメラを買う!という方にオススメできる機種は実際のところそう多くはありません。そしてこれから書く機種のどれを購入したとしても、それなりに満足できる結果となるはずです。みなさん!このブログに辿り着いてラッキーでしたね!!それではそれらの機種を並べてみます。(順番はオススメ度に一切関係ないです)
①Panasonic DMC-G7
私もサブ機として2台所有している機種です。4K映像やシネライクDカラースタイルなど最低限の機能が搭載されているにも関わらず中古価格がボディのみで3万円を切るというぶっ壊れ機種です。低予算で高画質の4K映像が撮影したいのなら間違いなくコレです。手振れ補正が無いので手振れ補正つきレンズをセットで購入した方が良いと思います。4K映像撮影は30分までですが、フルHDだと130分撮影可能です。あとめちゃめちゃ軽いです。
②Panasonic DMC-G8
G7の後継機。G7からの大きな変更点は手振れ補正がついたことです。また、最新の手振れ補正つきレンズへの対応化や画質の改善なども行われています。防滴性も追加されています。サブ機で使用しているG7をこれに置き換えたいのですが、中古価格がまだ7万円台と少し割高な印象。いや、G7の価格がぶっ壊れなだけか…。4Kで30分以上撮影可能です。Panasonicのマイクロフォーサーズセンサーは暗所に弱めです。といってもiPhoneとかに比べると別世界なくらい良いですが。
③SONY α6500
SONYユーザーの多くが使用しているα6500は4K撮影はもちろんのこと、手振れ補正やlogガンマでの撮影も可能です。発売から1年半くらい経つので、後継機のα6700が出そうという噂もあります。センサーサイズがPanasonic機よりも大きいので暗所性能が高く、画質も良いとされていますが、4K撮影時は発熱による不具合で撮影出来ないことがあったり、Panasonic機のように長時間撮影出来なかったりします。また動画撮影は解像度に関わらず30分未満です。また、SONYのボディを買うとSONY製レンズを中心に購入することになりますが、Panasonicのマイクロフォーサーズマウントと比較するとちょっと高価です。このカメラの素晴らしい点は像面位相差方式によるオートフォーカスです。迷いなくスッとフォーカスするα6500には本当に憧れました。まじで何度かポチる直前までいきました。
④SONY α7SⅡ
別名「高感度モンスター」。フルサイズセンサーでありながら1220万画素と画素数を抑えることにより、暗所性能を極限に向上させた究極のカメラ。簡単に説明すると、1画素のサイズを大きくすることによってより光を集めやすくなったという感じです。Panasonic機では暗部がノイズだらけになるようなところでもディテールをくっきり映し出してくれます。デメリットは少し古い機種のため手振れ補正が控えめなところ、オートフォーカスがあまりよくないところ、フルサイズなのでレンズを揃えはじめると死ぬほど金がかかるところ、レンズがデカくて重いところ、あたりでしょうか。2018年中には後継機が発売されるのでは?という意見が多いです。さすがにそろそろ出るはずですが、多分30万円をゆうに超えます。
⑤SONY α7Ⅲ
SONYが今年3月に発売したばかりのα7Ⅲ。かなり評判がよく、性能の割には価格も安いのでユーザーがかなり増えています。α6500を超えたオートフォーカス性能とフルサイズセンサによる暗所性能、強力な手振れ補正、HDR撮影対応と全ての要素を充実させた至高の機種と言えます。デメリットを挙げるとすれば動画撮影は30分までという点と、レンズが高価で重くてデカいというところでしょうか。フルサイズなので写真にも使えます。現行ではかなり完璧に近い機種です。
⑥Panasonic DC-GH5
一眼動画界の革命児。昨年3月発売以来、世界中の一眼動画ファンが購入してYouTubeなどに作例をアップしています。自撮りメインのYouTuberにも愛用され、有名どころではヒカキンさんや瀬戸弘司さんも使っていることで有名です。
私が使用しているのも実はこの機種で、予約で発売日に入手後、何本ものPVを制作してきました。特長は4K撮影を60pで出来るということ。60pというのは1秒間に60枚の紙芝居で撮影できるということです。GH5以外の機種は4K撮影だと30枚でしか撮影できません。また、4K10bitを内部収録できるという点も大きなメリットです。10bit…意味不明な言葉が出てきました。簡単に言うと色データが他機種の4倍も保存できるため、後で色を編集するときに青空が段々になるといったような色の破綻が少ないのです。手振れ補正も強力で、レンズも比較的安価に揃えることができ、コンパクトです。デメリットを挙げるとすればオートフォーカスの不安定さ(最新ファームウェアでかなり改善されたそうですがまだ試していません)と暗所の弱さです。
⑦Panasonic DC-GH5S
暗所に弱い、オートフォーカスがダメという意見が多かったGH5に対して出してきたのがこのGH5Sです(開発はこちらが先という説も)。GH5の機能をほぼそのままに、画素数を抑え、さらに最新のセンサーを採用することで、高感度時のノイズが劇的に削減しました。大手レビューサイトでは高感度モンスターと呼ばれるα7SⅡをも凌ぐと書かれました。確かにすごいです。これ、マジで欲しいです…。だって高感度に強いGH5って、ほぼ最強じゃないですか。でも欠点があるのです。それは手振れ補正機能がついていないのです…。私は手持ち撮影を結構やるのでこれはNGです。これに手振れ補正が搭載されたGH6(GH6S?)が出るまで待つつもりです。
⑧FUJIFILM X-H1
色表現に定評のあるFUJIFILMの最新動画機です。手振れ補正にもかなり定評があります。センサークロップなどはありますが(あとで解説します)4K撮影やlogガンマにも対応しています。α7Ⅲと同時期の発売だったためあまり話題にはなっていませんが、ユーザーからは満足度の高いレビューが多いです。FUJIFILMのレンズマウントはどちらかというとマイナーな部類なのと、長時間撮影不可といったあたりが妥協できれば購入もアリかなと思いますが、まだ結構高いので自分ならこの予算あればα7Ⅲ買っちゃうと思います。
いかがでしょうか。結局のところ、現状では最強完璧の機種は残念ながらありません。なので、妥協点をどこに持ってくるか?という点で選択する必要があります。
分かりやすくするために、フローチャートを書いてみました。YES/NOに答えていくとおすすめの機種に辿り着きます。
あなたが購入すべきカメラに辿り着きましたか?
次回は購入すべきレンズについて書いてみたいと思います。